岡田です。

今回は『伝説のコピーライティング実践バイブル』という書籍の評価レビューになります。

 

この書籍は以前紹介した「ザ・コピーライティング」と同様に
あの神田昌典さんが監修を務めたもので、その帯には

「若き神田昌典は、この本の原書に8万円をはたいて、むさぼり読んだ!
70年前のマーケティング錬金術をここに復刻!」

 

といったコピーが書かれているので、
やはりこれも人によっては非常に強力な訴求効果が生まれるかもしれません。

 

また、『伝説のコピーライティング実践バイブル』の総ページ数は
なんと716ページと非常にボリューミーだったり、
価格も一般書籍を遥かに超える5000円以上ですので、

 

これらの要素が相乗して

「きっと物凄い本に違いない・・・!」

 

といった感情に支配されて購入を決断する人も少なくないと思います。

 

ただ、そういったマーケティング戦略としては秀逸だとは思うものの
イコール肝心の内容部分も優れているかと言われればそれはまた別の話・・・

 

まぁ実際にアマゾンレビューも5点満点中4点弱と
なかなかの高評価ですので、あまりに酷い内容ではないものの、

 

個人的には決してそこまでの内容ではないというか
むしろ、かなり人を選ぶ内容の書籍だと思いました。

今回はその詳しい理由も含めた上で、
どうコピーライティング力を付けていくかといった解決策も示す形で
『伝説のコピーライティング実践バイブル』の評価レビューをしていきます。

伝説のコピーライティング実践バイブル―史上最も売れる言葉を生み出した男の成功事例269

出版社: ダイヤモンド社、発売日:2011/3/18

伝説のコピーライティング実践バイブル 内容や評判はどう? 評価レビュー

まずこの本の全体的な構成や内容としては
実際に米国で大きな効果を発揮した広告コピーの事例が大半を占めているため
「コピーライティング文例集」のような位置付けのような書籍と言っても良いと思います。

言い換えれば、「スワイプファイル」の書籍化バージョンといった感じでしょうか。

 

「スワイプファイル」とは借りる,借用という意味のスワイプから分かる通り
参考になりそうな過去の広告コピーやセールスレターをPDFなどでファイル化して
効果的だと思う言い回しや構成を真似たり参考にしたりといった用途に使う物だと思います。

 

要は『伝説のコピーライティング実践バイブル』はその269もの成功事例を
スワイプファイルのような用途に使うのがベターだという事になりますが
この際の注意点として、著者のロバート・コリアーさんは

「コピーライターの多くが、効果があったレターの言いまわしをマネれば
そのレターも効果があるはずだと勘違いしている。

大間違いだ。

言いまわしは重要ではない。
効果があったレターを裏付けているアイデアにどう手を入れるかが重要なのだ」

―ロバート・コリアー

・・・とおっしゃっている事から、

馬鹿の一つ覚えに、以下のような参考にする広告コピーにおける

 

・強調表現

・比喩表現

・キャッチコピー

・(サブ)ヘッドコピー

・ブレッド

・追伸

 

これらを表面的に上っ面だけなぞるように参考にしていったり
ましてや、使い回したりパクったりなどの行為をしても無意味に終わるという事ですね。

(まぁ後者はそれ以前に著作権の関係からダメですけど 笑)

 

ですが、そうは言っても用途を間違えなければ
「スワイプファイル」はそれなりに使えると言っても良いと思います。

 

それは以下の記事にあるように、
ある一流コピーライターさんが実践した方法の一つに
「コピーをコピる」という方法が提唱されていたからです。

>宇崎さんと師匠に学ぶ!コピーライティング上達のおすすめ勉強方法,コツ

 

ただ今回の場合、その「コピーをコピる」という方法を
『伝説のコピーライティング実践バイブル』に適用しようとすると
自ずと1900年代に主流だった紙媒体のダイレクトメール (DM)が対象になってしまいます。

 

ですので、現代のネットビジネスに対してそれらの事例を満足に活用するとなると
やはりそれに先立って、ある程度のコピーライティングの知識や経験が必要になってくる事は否めません。

 

その意味で本書、『伝説のコピーライティング実践バイブル』は一からの初心者向けではなく
それなりの知識や経験がある中級者、何か突破口が欲しいと感じている上級者など
こういった「ある程度のライン」にある人達にふさわしい書籍だと感じました。

 

「じゃあ、初心者はどうすれば・・・」

 

こういった場合は、まずコピーライティングについての原理原則からきちんと学んでいった方が効率的だと思います。

 

先ほど述べたように、『伝説のコピーライティング実践バイブル』は
ある程度の応用力がある状態でないと本領を発揮しない内容になっているからです。

 

そのためには例えば、以下のような教材などが良いんじゃないんでしょうか。

『The Million Writing』

 

まずはこの人間心理を基にしたノウハウをたっぷり詰め込んでいる教材で勉強してから
それらのテクニックを実際にどう活用していくかといった具体例を
本書『伝説のコピーライティング実践バイブル』で吸収していく流れが効率的かと思います。

 

それこそ、『伝説のコピーライティング実践バイブル』でも以下のような文言があるように、

『商品やセールスポイントが色々異なっているなかにも、1本の糸が貫かれている。

それは、商品や購買理由はさまざまでも(時代が変わっても)人の本質はほとんど変わらない点である。

売りものをよく知っていることも強みにはなるが、これなしでは通信販売でも対面販売でも売れない不可欠な要素は、人の反応についてしっかり把握していることなのだ。

とありますので、

まずは「人間心理」の本質から派生するノウハウを知識として蓄えていった方が
後々のコピーライティングスキルの向上にも繋がるはずです。

 

少なくとも、闇雲に成功事例をコピっていくだけでは
実力養成への根本的な解決には繋がらないと思いますので。

 

以上、『伝説のコピーライティング実践バイブル』についての評価レビューでした。

何か参考になれば幸いです。

岡田

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